ペットだなんて、言わないで


「絶対言わない。指きり拳万しよう」


 ハルは、おずおずと小指を差し出してきたが、俺はしっかりとその指を握った。


「もう絶対泣かせないから」


「ハルね、さっきの聞こえてたの」

「さっきの?」


「渉がさっき言ってたこと」



 あぁ……独り言か……。

 それって凄く恥ずかしい……。


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