ペットだなんて、言わないで




「もう、行くわ。ごめんな」


「えーっ」


 時間はまだ沢山あったけど、これ以上は無理だと思った。



 猫がいきなり人間になったってだけで頭がグチャグチャしてるのに――


 正直、一人になりたくなった。


 ハルも、まだ時間がある事に気が付いているだろうが、それ以上は何も言ってこなかった。


 気を遣ってくれたのかは分からないが。


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