マンボウの住む家

マンボウとは、魚類フグ目マンボウ科の一種で、巨大な身体と独特の体型が特徴の海水魚だ。


全長は最大で3.3メートル。体重はなんと2.3トン。


円盤型で左右に平たく、背びれと尾びれが身体の上下に突き出している。


身体の後ろには平たくなったひれのようなものが付いていて、さっきからそれをパタパタと弱弱しく動かしていた。


なんでこんなにマンボウのこと詳しいの? と疑問に思った読者様もいるだろうが、それは追々説明するので兎に角この状況を想像してもらいたい。


庭に2メートル弱のマンボウがいたら、どう思う?


とりあえず俺の場合は頭の中が真っ白になった。


だってマンボウが自分の庭にいるのだ。逆に冷静になれる人の方が異端だと思う。


次に思ったのが、こいつはどこから来たのだろう? ということだ。


ちなみに我が家は近くに海などないし水族館もない。


無論マンボウを売っている店などあるわけがないし、マンボウがなぜここにいるのかは全くの謎なのである。
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