蜜林檎 *Ⅰ*
逢いたい

逢いたい

大阪、最終ライブ公演の前日
杏は、旅行鞄を手に持ち
家を出ようしていた。

「気を付けて、2泊3日
 楽しんでらっしゃいね」

「アン、これ」

雅也は、お小遣いを渡そうと
したが、杏は受け取らない。

「いいよ
 ちゃんと持ってるから」

「持っていても
 邪魔にならないだろう
 ほら」

杏は、父の手からお金を
受けとり御礼を言う。

「楽しんで来い帰って来たら
 店の手伝い頼むぞ」

「うん、行ってきます」

夕方に、杏、瑠璃子、あやめ
の三人は大阪に到着する。
 
杏と瑠璃子は高鳴る胸を
押さえられない

大きな声で叫んだ。

「無事到着、大阪だ~」

そんな二人に、周りの人は
くすくすと笑みをこぼす。
 
三人は、顔を見合わせて
笑い合った。
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