蜜林檎 *Ⅰ*
ホテルに到着すると、あやめは
手馴れたもので、パッパと
チェックインを済ませて
三人は部屋に着き荷物を下ろす

「わたしは、折りたたみベッド
 でいいから
 二人はベッド使いなよ」

「いいの、やった~
 わたしはこっち」

学生の頃に戻ったように
はしゃいで、盛り上がる二人を
見て、あやめは微笑む。
 
落ち着いた後三人は、少し早い
外食に出かける事にした。

「何、食べたい?」

「大阪って言えば・・・
 お好み焼き」

「たこ焼きじゃないの?」

三人はお好み焼きを食べながら
会話を楽しんでいる。

「それにしても
 アンちゃんとイッキさんがね~
 イッキさんが、10歳も年下の子
 と付き合うなんて初めて
 じゃないかなぁ」

情報通のあやめの言葉に
二人は興味津々。
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