アイゼンハイムからの招待状


通称、一人大好きたる僕にとっては正反対の性格だろう。


そんな二人がなぜこうして一緒にいるかと言えば、古い付き合いだから。

家が近く、幼稚園からの縁が彼女とはできている。


今もその延長線上の付き合いだ。


「後、何分?」


「さあ。さっき地元の人から道聞いたかぎりじゃここら辺だと思うけど」


カーナビついてないから分からん。辺りを見回しても山とか田んぼしかないからチンプンカンプンだ。


福島県の船引町(ふねひきまち)。
今は合併して田村市となっているそうだが、初めてきたここは凄い田舎だった。


町中は案外店があり、船引パークなる大きなスーパーもあるんだなぁ。と思ったが、少し車で移動すれば完璧な田舎に入る。


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