声恋 〜せいれん〜
「ほら、見えてきた」
くねくねした道をさらに走って、ようやくたどりついた一軒家。
「うっわー、きれーっ、かわいいーっ、おっきぃー!」
林がちょとひらけてて、きれいな感じのログハウスが建っていた。
なんか想像していたのよりもずっとオシャレでかわいらしい。
「もっとなんか…山小屋っていうか、ワイルドなものを想像してましたよ」
「ははっ、なんだよそれ。ちゃんと手入れもしてもらってるし、今回も事前に電話でたのんだんだぜ。オレたちの大事な、憩いの場所だか らな」
大事な場所…そんな場所に入れてもらえるんだ…。
…うれしい、ありがとう、蓮也さん。