BLUE〜よりくんと優子の物語〜


何気なくよりくんに目をやると、

よりくんはグラスの中の氷をグルグルさせながら

笑っていた。



『あぁ、飽きた。』



あの言葉は、

あの人をかばっているように聞こえた。




よりひさ。


よりくん。


元ボーソー族リーダー。


ブラックマン。




あたしの視線に気づいたよりくんは、

急にツンとした表情になり

目をそらした。



< 21 / 393 >

この作品をシェア

pagetop