BLUE〜よりくんと優子の物語〜
あたしは嬉しくて嬉しくて、
一晩中イヤリングを眺めていた。
さっき会ったばっかりなのにまたすぐに会いたくて、
声が聞きたいと思った。
「もう帰ってるかな。」
日付が変わる頃、
あたしはよりくんに電話をかけた。
だけど、何度かけても出ない。
「よりくん・・・。」
あんなに怒鳴り散らしていた電話の相手。
誰なんだろう。
やっぱり今でも、ボーソー族の人と関わりがあるのかな。