*Sweet×Trap* ~放課後のLOVEパレット~
「あの時のお礼、まだ言えてなかったから」
「お礼って……。あたし、別に何もしてないし」
そう。
倒れてる彼女を支えて起こしてあげはしたけれど、
『優花ちゃん? 大丈夫?』
後ろから来た男子にすぐに声をかけられて。
そのうちもう一人の男子がやってきて、転がってハンドルが曲がった自転車を2人がかりで直し始めた。
『ありがとー。ごめんね』
やっぱり、可愛くて明るい子はこうやってすぐに助けてもらえる。
余計な手出しなんてするんじゃなかった。
あたしなんて、必要ないんだから。
『じゃ、』
『あ、待って』
その場に居づらくなったあたしは、
彼女の声を背中に聞きながら、早足で学校へ向かった。