真実の奥に。
「でも誰もそんなの信じないから!てかそうさせないから!」

折り重ねるように潮那が声を張り上げた


潮那の必死さに胸がジンと熱い


大丈夫。あたしは大丈夫だから。


諭すようにそう言うと、

さっきの発言者、沙羅が

「千枝・・・?もしかして、千枝にもメール来てた?」

半信半疑のように聞いてくる


えっ? まさか。

そんな声が教室のあちこちから聞こえる



「うん・・・。来てた」

あたしの一言で、小声から驚きの声に変わる



実際、あたし自身も驚いている。


本人にわざわざ送る必要などあっただろうか?








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