真実の奥に。
「……。」

手強い、そして、残虐な相手とは。

「俺が絶対突き止める。だから、千枝、何かあったらすぐ俺に言ってくれ。」

「…わかった。」

深く、深く頷いた。



窓の隙間からヒュウッと冷たい風が入り込む。


……もう初秋の頃だ。


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