真実の奥に。
「は?え?何、あんた、そんなキャラだった?」

あたしの告白を聞くなり、

目を白黒させる潮那にムッとしてしまう


「失礼な! あたしだって好きな人ぐらいいるわい!」

ムキになるあたしに、

なぜかよっしーはゲラゲラ笑ってる

なんなのコイツら


いくらあたしが撒いたネタだとはいえ、そのリアクションは予想してなかったんですけど



「えー?嘘ー?だれだれ?」という以前に「何であんたに?」
というような表情ばっかり


あの槙でさえ以外以外を連発している



でも、それでもまぁよしとしよう

沙羅のためになったなら―・・・

と、一日一膳をした気分に浸りながらその相手を笑顔で見た



沙羅も笑顔を返してくれた



だけど同時に、あたしの思考は完全に止まった

…その直後に大きなわだかまりが心の中をうごめく


沙羅の瞳は笑っていない

笑うために使う頬の筋肉も緊張していて
あたしはどこか沙羅に責められているような感覚に陥った



一日一膳をした”つもり”だったわけで

あたしは更に、彼女の笑顔を「造りもの」にしてしまっていた


そしてその「造りもの」には大きな悲しみが滲み出ていたようにも感じられた

何に対しての悲しみなのかわからない
あたしが馬鹿なだけ?



そこであたしはやっと大きな大失態を犯してしまったんだと後悔した



彼女が「造る」理由も分からずに―・・・







< 16 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop