真実の奥に。
国語の授業中。
国語教師は古文の訳や、文法事項を黒板いっぱいに書き詰めていた
それをクラスメイトたちが追いつこうと必死で写している
その作業がなかなか難しいんだ
あれ。なんだか傍観者になっている気分だ
自分のノートに目を落とすと・・・、真っ白
シャーペンも握っていない
写そうと思って手に取ってみるものの、
いざ書こうと思うと邪魔が入る
思考回路が食い尽くされているような、
機能が止まったような、そんな感じ
あたし、何してるんだろうと思うと
白い紙が視界に入る
そうして思い出す。
そっか。これが原因か
そう。
授業が始まって15分後に見る決心がついて
それを見たらこの有り様
見てしまったのには理由がある
確かに嫌な予感は十分にしていた
でも、もしそうじゃなかったら?
このひどい被害妄想を
ばっかじゃないの、って笑い飛ばせるような
なんでもない内容だったら?
きっと、見てよかったって思える
気持ちもスッキリする
だからあたしは見た
見て、自分を安心させたい一心で。
国語教師は古文の訳や、文法事項を黒板いっぱいに書き詰めていた
それをクラスメイトたちが追いつこうと必死で写している
その作業がなかなか難しいんだ
あれ。なんだか傍観者になっている気分だ
自分のノートに目を落とすと・・・、真っ白
シャーペンも握っていない
写そうと思って手に取ってみるものの、
いざ書こうと思うと邪魔が入る
思考回路が食い尽くされているような、
機能が止まったような、そんな感じ
あたし、何してるんだろうと思うと
白い紙が視界に入る
そうして思い出す。
そっか。これが原因か
そう。
授業が始まって15分後に見る決心がついて
それを見たらこの有り様
見てしまったのには理由がある
確かに嫌な予感は十分にしていた
でも、もしそうじゃなかったら?
このひどい被害妄想を
ばっかじゃないの、って笑い飛ばせるような
なんでもない内容だったら?
きっと、見てよかったって思える
気持ちもスッキリする
だからあたしは見た
見て、自分を安心させたい一心で。