真実の奥に。
職員室のドアに着いた途端に
「心図。入れ」
国語教師はペンをくるくると回しながらそう言った
「失礼します」
国語教師に用事があって職員室に行くことは全然珍しいことではないのだけれど。
慣れているはずなのに、今は少し緊張している
それがいつものように自分から行ったのではなく、呼び出されたからなのか
はたまたこれから何を言われるのかが分かりつつあるからなのか
とりあえず不安を抱えたあたしに、
国語教師はこう言った
「心図」
「・・・はい」
「授業中ボケっとすんな」
「はい。・・・・はい?」
思わず聞き返したあたしを
国語教師は一瞬見据えて、
そして溜め息をついた
もしかして・・・
ハサミを持ってたあたしに気づかなかった?
もしかしなくても、
ただ単にあたしがぼーっとしていたと思ってる?
そこであたしは一気に気抜けした
なあんだ。そうかそうか。
「心図。入れ」
国語教師はペンをくるくると回しながらそう言った
「失礼します」
国語教師に用事があって職員室に行くことは全然珍しいことではないのだけれど。
慣れているはずなのに、今は少し緊張している
それがいつものように自分から行ったのではなく、呼び出されたからなのか
はたまたこれから何を言われるのかが分かりつつあるからなのか
とりあえず不安を抱えたあたしに、
国語教師はこう言った
「心図」
「・・・はい」
「授業中ボケっとすんな」
「はい。・・・・はい?」
思わず聞き返したあたしを
国語教師は一瞬見据えて、
そして溜め息をついた
もしかして・・・
ハサミを持ってたあたしに気づかなかった?
もしかしなくても、
ただ単にあたしがぼーっとしていたと思ってる?
そこであたしは一気に気抜けした
なあんだ。そうかそうか。