真実の奥に。
「で?」


あたしが今までのことをまとめて話すと、こうだった


英語の時間に転ばせてしまったのが八木で、謝られて、それから少しずつ話すようになって、資料の仕事を手伝わされて、気づいたらみんな弁当を食べ終えてて、仕方なく2人で食べることにした。



確かにこう話したのに、先を促される余地などないのに、

よっしーは、”で?”と第一声を発した


「で?って・・・何が?」

聞き返してしまった


そんなあたしに対し、

槙は両手を口に当てて、驚いた仕草をした



沙羅と潮那は、黙ったまま。


「千枝はそんな八木のことを、どーーも思ってないの?」

よっしーがまた口を開いた





  え・・・




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