真実の奥に。
倉庫に着いてすぐに

サッと床を見渡してみた




今にも舞い上がりそうな砂埃と、

転がるバレーボール以外、何も無かった。





そのまま視線を上げ、

上の棚を見てみても・・・鞄は無かった




はぁ…





ここじゃないと判断した。



こんなに探してもないのなら

校舎裏のごみ捨て場かな、などと最悪の事態を考えて



取り敢えずここを後にしようと後ろを振り向く途中、





バスケットボールの山に埋もれた、


黒い物体が目に入った








これは・・・・!





あたしはバスケットボールのカゴに駆け寄り、夢中でボールを漁った









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