真実の奥に。
扉に手を掛け、妖美な笑みを浮かべる女





学校の関係者なら知らない者はいないと言われる、

天才、容姿端麗の2つを兼ね揃えた同級生



2-6 八代 風香(やしろ ふうか)





この人が、どうしてここにいるの?







「見つからずに肩落として帰って行く姿をみたかったのにー」


倉庫に入って、あたしに近づきながら風香は言った

この人が、犯人なの?

ここに、鞄を隠したっていうの?



「・・・どういうことなの?どうしてこんなことするの」


真正面に立った相手に問いかける




「あんた、八木達也とはどーゆう関係なの?」


まるで聞こえてなかったみたいに、質問をはね返された



「どうって・・・。ただのクラスメイトだよ」

なんで八木の話が出てくるの?





もしかして・・・この人は、八木のことが・・・?

だから、こんなことをしたの?





「へぇ?」

口元が引き上がっている。そんな表情も様になっている

















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