真実の奥に。
次の日、教室に入った途端に


八木に腕を引っ張られて廊下に連れ出された




「おはよう、八木。何?」


昨日、風香と八木の話題が上がっただけなのに、

彼女のあの瞳が邪魔して


真っ直ぐに彼を見ることができない





「・・・・これ。」



どうやら八木の右手に握られていたらしい紙をバッと開き、


あたしに突きつけた




あたしはそこに書かれているものを見て、


  言葉を失った






「・・・千枝の机の脚の下に敷かれてた」


あたしの顔を見ながら、彼はとても言いづらそうに言葉を放った








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