S系猫彼VS幼なじみ達
「って!!そうじゃなくて!」

「「?」」

由李亜の言葉に
4人は首を傾げた。


「えっとね??、
何で喧嘩なんてするのかなって…」

愛斗は呵位をチラッと見て
笑った

「何でって…なぁ?」

呵位も愛斗をチラッと見た
そして由李亜を見て
力強く、悪戯っぽいような
笑顔を見せた

「売られた喧嘩は買うもんだ」
走真はなるほどなと
いうような顔をした

栞は由李亜を見て微笑んだ

「男のプライド…と
言っとこうかしら?
売られた喧嘩は買わないと
格好がつかないのよ」

「そうなんだぁー、
大変そうだね…」

呵位はそんな由李亜を
見て一瞬だが微笑んだ

「そうなんだよねー、
最初は呵位がすかしてて
勝手にムカついた奴が
喧嘩売ってきたけど
俺ら強いから勝っちゃってさ♪そこから不良に
絡まれるんだよねぇー」

その説明に呵位は
不満な顔をした

「…すかしてねぇよ…
普通にしてただけだ。
それに喧嘩にノッて
始めたのはお前だ…」

「あれー?記憶にない!!」

そんな二人の会話が
面白かったのか、由李亜は
笑った。

「うん、今確信したよ!
二人ともいい人だね♪」

その由李亜の言葉に
呵位は少し驚いて
しばらく由李亜を見ていた
愛斗はニッと笑った

「あったりまえ♪」

「…変な奴だな…」

走真は呵位が微笑んだのを
見逃さなかった




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