3人のイケメン+αと天然美女
………。
実衣は、俺がここに連れてきたのをビックリしてるっぽい。
俺が気づいてないとでも思ったのか??
「実衣。なんで、さっきあんなに遅かった?」
すると実衣は
「えっ??あぁ、ちょっとさっきの先輩のこと考えてて」
そう言って笑った。
そんなもん―
「嘘だろ。何があった。」
なんで言わない?
そんなに頼りないか??
「えっ?!ホントだよ!!」
嘘を突き通す実衣。
実衣がその気なら…
強行手段に出るしかない。
「足見せろ。」
初めて焦りの表情を見せた実衣。
「なんで??」
「いいから見せろ。」
「………」
固まって動かない実衣。
無理やり左足を俺の膝に乗っけて、靴をぬがせた。
「!!!???」
実衣の靴下が血で染まってた。
こんなので走ってたのか…?
「おい…これどうした。」
何も言わない実衣。
ってことは…
「誰かにやられたんだな。」
小さくピクッと肩が揺れたのがわかった。
「誰だ」
「わかんない。走る前に急に踏まれたんだもん。」
俺は、実衣の靴下を脱がせた。
そしたら、穴があいてる。
形てきに陸上のスパイク。
っつーことは陸上部だな。
実衣がいると勝てないからか…?
それとも、実衣への恨み??
どっちにしても、実衣にこんなことしたやつは許さねぇ。
「誰にも言わないでッ!!」
実衣は必死で訴える。
ガラッ
「誰に言わないでって?」
そこで入ってきたのは、空良と洸暉、そして木内。
3人は、実衣の足を見て言葉を失った。
空良と洸暉の顔は怒りで歪み始めた。