瑠璃色の華
第一章

幸せの予定

頭には重い簪。高級な香油。今日のための特別上等な絹の衣に数々の煌びやかな装飾品。

この良き日を祝うかのような気持ちのいい天気。

穏やかな風。

華の匂い。

「お美しいですわ。姫様。」

女官の1人がほぅと溜め息をつく。

< 1 / 109 >

この作品をシェア

pagetop