瑠璃色の華

私達の価値

「総司。3人に着替えを持ってきてやれ。」

はい。と総司が土方の言葉に返事をして部屋を出て行った。

「すみませんが。私達まだあなた方のお名前を聞いておりません。」

祥啓が遠慮がちに言うと近藤がこりゃあすまない。と言って自己紹介をしてくれた。

「私がこの壬生浪士組まぁ、正確には明日から新撰組なんだが。その局長を勤めている近藤勇だ。よろしく。」

そう言って近藤勇はガハハと豪快に笑った。

「俺が副長の土方歳三だ。」

土方はぶっきらぼうにそっぽを向いた。

「私も土方君と同じ副長で山南敬助といいます。あなた達の国の話またきかせて下さいね。」

山南はにこやかに微笑んだ。

「そして、さっき出て行ったのが一番隊組長の沖田総司だ。」

とりあえずはこんだけだな。

と呟いた土方に慧斗が疑問を投げかけた。

「上にいらっしゃる方はどなたですか?」

その言葉にその場にいた男達の顔色が変わった。

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