flower~ミルクティー another story~
龍之介は優之介の頭を
ポンポン、と撫でて言った。

「お前は、よく頑張ってると思うぞ。
我慢いっぱいしてきたし、
俺も大事な弟が苦しむ姿は
見たくないとさえ思う。
けどな、それで自分の運命を
呪うのは違う。
今さら変えようがないことを
嘆いても変わらない。」

「…じゃあどうしろって言うんだよ!?」

「その中で、精一杯
幸せになろうとする事。
お前には親友も彼女も
支えになる家族だってある。
不幸ばかりじゃ
成り立たないんだよ、人間は。」

「…兄ちゃん。」
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