flower~ミルクティー another story~
しばらくお店を回って、
柚琉の家に向かう。
柚琉の家は昔から仲間の溜まり場で、
さくら祭りの日は必ず集まる。

「あら、優之介くん。
陽鞠ちゃんも。
いらっしゃい。
少し混んでるけど席はあるわ。
どうぞ。」

そう言って迎えてくれたのは、
柚琉の母親、桔梗だ。

「いや、俺たち柚琉に会いに来て。」

「あ、そうね。ちょっと待ってて。」

桔梗は、奥へ歩いていくと
二階に声をかけた。
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