flower~ミルクティー another story~
片付けを終えて、
桜井と別れた優之介は、
送るという田辺の言葉に甘え、
一緒に帰っていた。

あの日、兄に言われてから、
優之介は少しずつだが
甘えられるようになってきた。

「会長はまだまだ人に
遠慮してると思うのよね。」

「…ごもっともです。」

「あたしはね、会長が病気だからとかは
気にしないつもり。
普通の同級生として、
接していきたいと思ってる。」

「田辺…。」
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