弟くんと危険な関係!
あたしは大地の分の朝食を思いっきり食べた!ヤケクソです!



「ぷっ」



なんか聞こえた…。



大地を見ると、また笑っていた。



「何笑ってんのよ!」



「いやー!お前本当に顔や態度に出るよな!」



「そんなこと言ってないで早く行きなよ!こんな時間なんでしょ?」


あたしはご飯を口に詰めながら言った。



「はは!そうだな。こんな時間だし行くわ。」



大地は笑いながら玄関に向かった。



「あ!忘れ物!」


と大地の声が聞こえて、

あたしの方に向かってきた大地。




大地はあたしの目の前に立つと、ニッコリ笑って


チュッ


と、軽くキスをした。


短いキスのあと、大地はあたしの唇を舐めて


「ごちそうさまでした」


と言って家を出た。




今、大地がいなくて良かった。
自分でもわかるくらい、顔が真っ赤になっているから。

こんな顔、大地に見られたら絶対に調子に乗るから…。




「ほんっとにもう!大地のキザ!マセガキ!」


あたしは誰もいない食卓で心を静めるために叫び続けた。
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