弟くんと危険な関係!
あたしは後ろからの痛い視線に全く気づいていなかった。

しかし、舞はそれを見逃さなかった。


「ごめんね!舞!呼びに来てくれてありがとう!」

舞の元へ着いたあたしは、舞に手を合わせて謝った。

教室に向かって歩き始めたあたしと舞。
急に真剣な声で舞が話始めた。

「…ねぇほたる。」

「え?なに?」

「あの子…ほのかちゃんだっけ?ちょっと気を付けた方がいいんじゃない?」


舞の急に真剣な雰囲気に、あたしは少し戸惑った。


「え?なんで?すごくいい子だよ?」

ほのかちゃんはかわいらしくて、すごくいい子。
そんな気を付けるとか…舞はどうしてそう思うのだろう?

「ほたるは人を信用しすぎ!あの子の目…すごく怖かったよ?」

「そうかなぁ?人見知りするんじゃないかな?舞もほのかちゃんと話してみればきっとわかるよ。」

「…なにも起こらないといいけど…」

舞は静かに呟いた。
< 184 / 223 >

この作品をシェア

pagetop