花とアイドル☆《完》
あたふたと声の方向を見ると、玄関先に女性が一人出てきている。


声の感じで、さっきインターホンに出た人かな、と思った。


きっと、花乃がなかなか現れないので、気になって様子を見に来てくれたのだろう。


「あっ、ご、ごめんなさい!」


花乃は慌てて小走りで玄関に
向かったが、頭の中では先ほどの少年の顔が、ずっと自分を見つめ続けていた……。
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