花とアイドル☆《完》
話し終わった花乃は、拓斗の言葉
を待った。


でも、拓斗は何も答えない。


花乃が上目遣いにちらりとうかが
うと、拓斗は、ムスッとしたよう
な、呆れたような、なんとも言え
ない表情をしていた。


「――親の決めた話でうちに来る
ことになった花乃さんには、なん
の非もないのに。

どーやったら、そーゆー反応に
なるんだか」


ようやく呟いた言葉は、やっぱり
ものすごく呆れているように
聞こえる。


――ど、どーしよう

怒らせちゃった?


内心動揺しまくりの花乃だった
が……。


次に拓斗が見せたのは、ふわり
と、蕾が花開いたようなほほ笑み
だった。
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