花とアイドル☆《完》
嫌々課せられた秘密なんて、そう
長くは守れない。


誰かのために、そうしてあげたい
と思うから、守れるのだ。

現に、今自分に課せられた秘密
だって、そうなのだから。


「あたしも、今の生活を秘密に
しなきゃいけないこと、嫌だとか
迷惑なんて思ってないから……。

拓斗クンは、そんなの気にしない
で?」


なかなかうまく言えないけれど。

拓斗クンには、そんなことで
迷わずに、精一杯今やりたいこと
を追いかけてほしい。


それが、花乃だけじゃなく、
愛香さんや達也さんや、みんなの
望んでることだと思うから……。


言葉にできなかった思いも込めて
、花乃はジッと拓斗を見つめた。
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