花とアイドル☆《完》
「あの人、下宿するようになって
まだ数ヶ月なんだよね?」


「そーだけど」


「とてもそんなふうには見えない
くらい、打ち解けてるよねー」


遥は心底感心しているようだ。


「母さんと趣味も合ってるしな。

カワイイ娘ができたみたいで、
父さんも母さんも嬉しいんだろ」


その数ヶ月の間に、けっこう
色々なことがあったのだけれど。


あえて話す必要もないので、
当たり障りなく、そう答える。


「娘、ね。なるほどぉ」


短くそう呟いた遥は、いたずらっ
ぽい笑みを浮かべて、拓斗を見た。


「だったら、拓斗からしたら
お姉さんか」


「―――は?」


「だって、花乃さん大学生なん
だろ?

年上じゃん」
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