花とアイドル☆《完》
「そりゃまあ、年上だけど……」


一瞬返答につまって、拓斗は
口ごもった。


「――お姉さんはナイだろ」


動揺したのをごまかすように、
つっけんどんにそう返す。


「そうかな? 優しそうだし」


「優しくても!

ったく、くだらねーこと言って
ないで、さっさと片付け終わ
らせろ」


ロコツに不機嫌な声になって
しまったと少し後悔したが、
時すでに遅し。


「どーしたんだよ拓斗?

何怒ってんの?」


「別に、怒ってなんかないよ」


言葉と裏腹に、これまたふてくさ
れた声にしか聞こえない。


――だーっ。

オレは中ボーのガキか

何やってンだ……。


軽く逃げ出したい気分になりなが
ら、なんとか話題を変える方法は
ないかと、思考を巡らせる。
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