花とアイドル☆《完》
曲がり角を曲がって、全員の姿が
見えなくなるまで見送って。


しばらくしてから、花乃はよう
やくその場を離れ、さっきみんな
に説明したとおりのベンチに腰を
おろす。


――ごめんなさい、みんな……。


せっかくの楽しい旅行なのに、
みんなに心配かけたりして。


そう思うと、自己嫌悪で深い
ため息がもれた。


――ダメだな、混乱してる……。

気にしててもしょーがないのに
……。


「みんなが戻ってくるまでに、
気持ち切り替えなきゃ!」


わざと口に出してそう言うと、
花乃は側の自販機でジュースを
買った。


普段はあまり飲まない炭酸の
ジュースを飲んで、気分を変え
ようとしてみる。


ペットボトルのジュースを、
半分ほど飲み終わった頃。
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