花とアイドル☆《完》
でも――今は花乃は、ここへ
やって来た、遥の真意の方が
知りたかった。


花乃と拓斗が、一緒にいると
分かっていて。


そして、ごまかそうとする花乃の
言葉を遮った、先ほどの声――。


「遥クン……いいっていうのは
――?」


緊張した声で尋ねる花乃を、
ゆっくりと見返して。


遥は、切なげな笑顔を浮かべて、
言った。


「もう、いいです。隠さなくて。

ボクをかばう必要なんて、あなた
にはぜんぜんない」



「……………!!」



「……どういうことなんだ、
遥?」


言葉の出ない花乃の代わりに、
そう低い声で尋ねたのは拓斗
だった。


遥は、そんな拓斗にも、怯える
ことなくまっすぐ顔を向けて、


「拓斗が言ったとおりだよ。

さっき、あの道で会う前。

ボクと花乃さんは、一緒にいた
んだ」
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