ねぇ…
水がポチャン、ポチャンと落ちている。

目を覚ませば、まだ鎖に繋がれて寝ている五人がいる。

「まだ、みんな起きてないみたいだわ。私…負けちゃったら聡司みたいになっちゃうのかな…嫌だっ!!早く鎖を取らないと…」

雅が、必死に鎖に手をかけて外し始める。

すると、その音に全員が目覚めた。


「雅…?」

みんな、驚いた顔をしているが、雅はショックでおかしくなってしまったらしい。
泣いているのか笑っているのか分からない状態で、鎖をほどこうとしている。
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