ありがと

ごめん




私は花菜に相談をして




別れることにした





「ごめん」


と伝え別れた




「楓!!!」



久しぶりの涼の声




「拓哉、楓の体目当てで付き合ってたらしい」




「え.....」



声にならないぐらいの小さな声が私の口から出た




よく考えたら、初デートでキスされたし、何度か腰に手をまわされたことがあった





「そっか...別れて正解だったね」



無理して明るい声で振る舞う


下を向いたら涙が出そうだった



「楓、泣いていいんだよっ」



花菜が涙目で言ってくれた




「ごめんな。黙ってて」


涼はそう言って、私の頭を優しく撫でてくれた




花菜に後で聞いた話だと、涼は私がすごく喜んでるのを見て、本当のことを言えなかったらしい




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