Violet Moon

「チュッ―?ヂュ―――!!」

「使い魔になる薬よ
あなたはこれからずっと
使い魔よ
はつかねずみのメス…
あたな女の死の騎士だったたのね」

エイミーはケタケタ笑い
再び走り始めた
今エイミーが走ってるところは
大量に草が生い茂り
その向こうにはピンクの空とは
違い蒼い空がある、
蒼い空の所だけはお墓がある

「草ばっかで走りにくい…」

空を飛んだら、すぐに
幻影騎士団に見つかるし…

「仕方ない」
「ヂュ――ヂュ――」

足元にさっきのはつかねずみが騒いでる

「うるっさい!!」
「ヂュッ!!」

エイミーははつかねずみを
吹き飛ばした

「ねずみごときが」
「ヂュ~」

はつかねずみはお腹を痛そうに 抱えて、泣いていた

「…あたしにはもう人情なんてないわよ
泣いてもわめいてもダメ…」

その言葉はあたしにも言えるわね
この世界には今あたしの味方なんか
いない、
泣いても、
わめいても、
助けなんて来ないの




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