Violet Moon

ギィィィィ…


扉は重くて空けにくく
ほこり臭い

「いらっしゃい」

と、弱弱しい声が聞こえた

「お探しのもにはこれかね」

そういい
とかげのしっぽ
へびの脱け殻
金りんごのたね
水晶蜘蛛の糸
スカルキャンドルの炎
をだしてきた

「なんで…ほしいものがわかったの?!」
「お主人間じゃろう?」

なんで…知ってるの?

「わしにはわかるんじゃ…
何人もの人間がこの道具を買っていき
独り静かに死んでゆく
魔人の儀式を行うやつらをみてきたんじゃから…」

何人もの人間…
死んでゆく?

「儀式…を成功した人は
いないんですか?」

体ががくがく震えはじめた

「人間は毎回毎回同じ質問を聞くのぅ…
成功した人はたった一人じゃよ」

たった…一人。


そんな事より!!


「あなた、私を通報しないのね」
「通報する意味などないじゃろ」



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