爆弾カノジョ
「お嬢様にチェリーティーのお土産は止めるようお伝えしましょうか?」
部屋のドアの横に立っている蘭が言った。
こいつにはお見通しだったらしい。
「いいよ、そんなこと言ったらあいつが悲しむだろ。」
「お優しいのですね」
べつに優しくはない、人間の最低限の善を持っているだけだ。
「美香様が貴方をお選びになった理由が分かります。
貴女方がこの先どう進展されるか楽しみです。」
「それは本心じゃないくせに・・・」
「へ?」
俺だってやられてばっかりじゃない。
「俺、良い作戦があるんだけど興味ない?」
反撃開始だ。