爆弾カノジョ


「お嬢様、平口様と杉山様は生きているのでご安心ください。」


私はモニターをじっと見ている彼女に近づいた。



もしかしたら貴方に触れられると期待して。


しかし彼女が発した声は冷たい声であった。



「蘭、私が持っている爆弾全てを処分しなさい。


そして、私が手配していた爆弾売りにも圧力を掛けて潰しなさい」


「・・・かしこまりました」



戦いは終わった。


彼女も自縛から解き放たれた。



しかし、空っぽになった彼女が発した言葉は命令であった。



命令に従う道具は私以外にいくらでもある。







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