あまのじゃくBaby★
「俺のことキライ??」
直也センパイが少し悲しそうな表情を作りながら、あたしに問いかける。
いいえっ。
滅相もないです!!
むしろ大好きですからっ!!
って言えたら、どんなに楽だろうか…。
『そんなんじゃないんです。』
今のあたしには、そんな風に言うだけで精一杯だった。
あーあ、こんな状況じゃなかったら、今頃センパイとなごやかに喋れたのにな。
そんで、センパイの素敵なお顔を眺めることができたのにっ。
すべてはアイツのせい。
キッと、あたしはアイツを睨んだ。