歪んだ世界







そんな、事を考えてたらいつの間にか寝てた。


朝日が眩しくて起きちゃった。




体をゆっくり起こすと隣には美妃がもういて、ビックリしてた。



「今日は早いじゃない??」



時計に目をやるとまだ6時30分だ。


確かに早いな。




「ね。ビックリ。」





昨日渡された薬を思いだした。


あぁ。



飲まなきゃな。

そう思いポケットから取り出して、2・3錠水と一緒に飲み込む。




喉を通る水が気持ちイイのか、なんか気分が落ち着く。



「あれ??そんな薬飲んでたっけ?」


美妃が心配そうに見て来た。


美妃は優しいなぁ。



「ちょっと貧血で。お医者さんに診てもらったら貧血だって。」


私が説明すると美妃はホッと息を漏らした。


「貧血でよかった。」


その声は若干震えていて心配かけたんだと言われた気がした。


「ごめんね。心配かけて」





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