【完】君色フォトグラフ
「別に隠さなくてもいいのに」


「俺、みんなにクールな感じで見られてるから・・・なんか恥ずかしいじゃん。必死でこんなノート見てるなんてさ」




不思議・・・・・・。




始めはこんな風に和由君と話せるなんて思わなかったのに。



大嫌いって言って眼鏡を投げつけたくらいなのに・・・・・・。


「和由君。私も丸秘の・・・見て欲しいものがあるんだけどいいかな?」


「ん?・・・・・・うん」


私はスクールバックの手帳の中から、和由君の写真を取り出した。

おそるおそる和由君にその写真を手渡す。


「俺なんか撮らなくていいって言われてたのに・・・ごめんなさい」


私から受け取った写真を見て驚く和由君。


「いや・・・え?この写真、いつ?」



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