First love すれ違いの恋
久し振りの家
久し振りに昂希と沢山話せて

昂希の気持ちもはっきりと分かって

少し・・・

やっと・・安心出来た。

その事が嬉しくて

私はずっと泣いていた。


昂希の部屋で1人泣いていた。


トントン・・・

『真璃?どうか・・・え・・お前・・泣いてんの・・・?』

「別に泣いて・・・無いよ・・・?」


 泣いてたなんて恥ずかしくて

 言えなかった。

 昂希はそれでも気づいてくれたらしい。

『何かあった?言ってみ?言いたくないならきかねぇけど・・』

 昂希はどこまでも御人好し。

「ううん。大丈夫。」

 作り笑いで微笑みかける。

『・・・そっか・・わりぃな。起しちまって。』

「ううん。心配してくれてありがとう。」

『おー・・おやすみ。』

「ん・・おやすみ。」


私は眠れる訳も無く

ただ泣いて長い夜を過ごした。
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