僕と君と。



…胃がキリキリする
食欲がでない
体がだるい


僕の体も精神も
もうボロボロだった


柚葉がいないだけで
僕はこんなにも
駄目な人間になるんだ


改めて知った
僕がここまで弱い
奴だなんて



「お兄ちゃん、ちょっとは
ご飯食べて?」


僕を1番心配して
くれていたのは妹だった


いつも僕の部屋まで
おかゆを運んで来てくれた


「…いらねぇ」


「ここ、置いとくからね」


こんな会話が5日続いた
ある日、起き上がろうと
すると頭痛が僕を襲った


「…ってぇ」


頭痛はよくなるどころか
痛みを増していく


頭痛薬を取りに
行こうと僕は部屋を出た


食事をとってないせいで
足元はふらふらだった


壁に手をつきながら
ゆっくりと階段をおりる



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