アフタヌーンメロドラマチック
「でも…」

食い下がる和雅に

「例えばあなたが父親だとしてこと花に何をしてくれるの?」

と百合乃が聞いた。

「一緒にいて、何でもしてやる」

「妹さんからの電話を受けても?」

「っ…」

ここで和雅が息を止めたような仕種をする。

「こと花にまでそんなことをするなら、許さない。こと花を一番に考えてくれないなら父親はいらないのよ」

と百合乃は和雅の肩を押して行ってしまった。
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