アフタヌーンメロドラマチック
「知らない。私は気づいたら教会で暮らしてた。親の温もりとか愛なんて知らない。期待を裏切って悪いけど、私は家族の大切さも失うかもしれない怖さもなんて知らない」

だから匠海くんはそれを知ってる人と付き合えば良い。

「いままでありがとう。これからはお姉さんのことだけ考えてあげて」

「刹那、オレは別れたくない。お前が好きだから」

「ありがとう。でも私たちはもう無理だよ。待ってるのもう嫌なの」

さよならと言って教室を出た。

ドラマの様にハッピーエンドになんてならなかった。
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