これが本当の大恋愛

幼なじみ

「本当に茉莉子と賢也くんって仲良いよね」

給食の時

そう、友達の紗英に言われた。


「どこが?」

紗英ってば。

私らのどこを見て言ってるんだろう?


「なによ」

賢也が私を見ていた。


「べつに」

この時、賢也が寂しそうな顔をしているように見えた。


気のせいなのかな?

そう思った時だった。


「痛い!」

足に痛みが・・・


「伸ばしてる方が悪いんだろ。バーカ」

やっぱり気のせいだ。

私の勘違いだ。間違えない。


「レディーの足を踏むなんて・・・最低!」

給食の時間って、嫌い。

なんで、机を合わせなくちゃいけないの?

なんで、賢也と向き合って給食を食べなくちゃいけないの?


私は、言葉には出さなかったけど、心の中で、そう思っていたんだ。
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