これが本当の大恋愛
私と賢也は同じマンションに住んでいる。

階は違うけど、前までは同じだった。

私たち岩倉家は、2年くらい前に、プチ引っ越しをしたからね!笑


確か、私と賢也が出会ったのが幼稚園の年長

それから不思議なことに、ずっと彼とは、同じクラスだった。

私は、離れたくて仕方なかったのに・・・。


私のママと賢也のママが仲良かったから、自然の成り行きで、よく一緒に遊んだりしたんだよね。


「というか、あんた達さぁ。本当は、付き合ってるんじゃないの?」

私の友達の中で、一番仲良しである真由が話しかけてきた。


『というか』って・・・

『本当は』って、なんなの?!


「違うってばぁ。私と賢也は、ただの幼なじみ。もう、何度も言ってるじゃん」

この時、けっこう大きな声で話していたから、クラスのみんなにも聞こえていたと思う。


「あんたはそう思っているかもしれないけど、賢也はそうじゃないかもね」

「えっ・・・」

この時、私は、真由の言ってることがよくわからなかった。

理解できずにいたんだ。


彼を傷つけることになるとも知らずに・・・。
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